電話占いと人間としての成長

まだ私が電話占い師として新人だった頃の話しです。

私に若い母親の顧客がついたのです。

当時私が働いていた電話占い会社は大変安価であり評判が良かったのです。

さらには、私も含めて、所属している占い師は、占いの技術の他に心理学なども勉強しており、占い目的の利用ではなく人生相談として利用する人も多かったのです。

そして、その母親もその口でした。

どうやら、その母親は息子が学校で虐められているのではないかと悩んでいたそうです。

普段は明るいそうなのですが、晩の食事の時などに突然暗くなってしまう事があるそうです。

しかし、それだけでは有益な情報になりえませんので、私は「まず、息子から丁寧に情報を聞き出すこと」を示唆しました。

さらには、本当に虐められているのならば息子から何らかのSOSがでていますので、些細な変化も見逃さない様に伝えたのです。

そして、後日またその母親から電話がありました。

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電話占いと人間としての成長(後半)

どうやら、息子は学校で虐められていたわけではないそうです。

ただ、学校に持っていくお弁当が貧相すぎて、友達のお弁当と比べるのが辛いというのです。

息子にどの様なお弁当を作っているのかと聞いてみると呆れる答えが返ってきたのです。

息子にもたせているお弁当はおにぎりと味噌汁だけだというのです。

しかも、おにぎりの具も梅干一種類だそうです。

私が、呆れ気味にもう少し良いものを持たせるように説教を始めると、相談者は「家は貧乏なのだから仕方がない、息子の弁当も倹約しているの」と反論してくるのです。

試しに給料をどの様な内訳にして使っているか聞いてみると、いくらでも節約の余地はありました。

ですから、私は相談者に少々キツイ口調で、「息子の与えているお弁当は、倹約ではなく手抜き、他にいくらでも節約できる箇所はある」と伝えたのです。

しかし、それが気に入らなかったのか、相談者は一方的に電話を切ってしまいました。

後日、相談者がからまた電話があったのです。

あの後色々と考えてみたがどう考えても自分が悪かったので色々と指導して欲しいというのです。

私は、節約出来る部分と、食育の事を丁寧に説明すると、それをしっかりと守る事を約束してくれたので、後日談を待ったのです。

そして、後日連絡がきて、節約を実行して息子の弁当に手をかけるようにしたら、息子の最高の笑顔を見る事が出来たというのです。

この相談者はハッキリと人間として成長した事が伺えましたので、最後の節約として、もう電話占いを利用しない事を約束させました。

どうしても抱えきれない事がおきた時以外は、電話占いを利用する料金も節約する様に促したのです。

この様な事を書くと上から目線に感じてしまうかもしれませんが、人間の成長を目の当たりにする事が出来る貴重な体験だったので書かせてもらいました。